雀のしっぽ。

フィクションとノンフィクションです。

無題

 

モノクロの空の下 フェンスを伝う雨と 足元の水溜り

6月は僕の嫌いな物ばかりでばかりでばかりで

 

置き忘れてきた傘を取りに戻るのももうなんだか億劫で

イヤホンを耳に詰め込んで 次の世界に飛び込んだ

 

ガラスにうつる 昨日の君をまだ忘れたくなくて

大丈夫ひとりじゃないよ

掴んだことのないその指が まだここにある気がした

だって、こういうの好きでしょう?

 

紫の花弁 カーテン越しの冷たい空気 顎先に逃げる涙

今日はいつもより嫌なことばかりでばかりでばかりで

 

出来損ないの自分を励ますのももうなんだか億劫で

音量をMAXに上げきって 次の一歩を踏み出した

 

劈く悲鳴 軋む音 昨日の夜に似ている

最後に見たのは どんな色だったろう

 

ガラスにうつる いつかの君をずっと見ていたくて

大丈夫それだけでいいよ

偽物ってとっくに気付いてる イマジナリーフレンドにキスをした

だってこれは夢なんでしょう?

 

冷たい石に伝う雫を払って

いいよ まだここにいる