雀のしっぽ。

ひっそり生きている

錆びた釘で心臓を打ちたい

誰もが 私を置いて 幸せになってしまう

私がこの部屋の隅で うずくまって

壁越しの罵倒から耳を塞いでいる間に

 

誰かと手を取り合って

誰かと笑い合って

誰かと愛し合って

誰かと助け合って

私の知らない どこか遠い場所へ行ってしまう

 

きっと ここで何度も手を差し伸べられた

それを 私は何度も撥ね除けた

 

差し出された手を握り返す

その一歩の勇気もなかった 

差し出された手が幻じゃないと

そう信じる勇気もなかった

 

そして今も

 

誰かが無条件に救いの手を差し伸べてくれる

なんてことはあるはずがなくて

私は ああしなくちゃ こう生きなくちゃ って

自分を自分で救うために生きて

そうだったはずなのに

気が付けば この手は 私自身を絞め殺した

 

何かがおかしくなって

それが何か分からなくて

当たり前の事が出来なくなった

 

この部屋でうずくまったまま

手足は錆びて  心臓は腐ってしまった

 

働くことが出来なくなった

長時間電車にも乗れなくなった

いつ倒れるか分からない 外出が怖くなった

そんな自分の価値を肯定できなくなった

頭が悪いと自分を否定してばかりになった

 

死にたくて 生きたくて

死にたい自分を肯定出来なくて

インターネットに 偽物の私を撒いた

芽を出して花が咲いた 見てくれの良い私

そんな偽物がちやほやされるのを ここから眺めていた

 

もう自分だって忘れてしまいたい

 

1年半前に壊れた それっきり動かない

ガラクタの私自身のことも

撥ね除けた手の温もりも

そして 明日も明後日も また同じ夜が来ることも