雀のしっぽ。

ひっそり生きている

沼の底より

 

気が付いたら沼に足を取られていた

 

向こう岸の景色に欲を出して手を伸ばして

蓮の幻覚に魅せられて惑わされて

名前の知らない蝶を追いかけて

 

気が付いた時にはもう 抜け出せなくなっていた

 

おかしいな 

元いた場所が当たり前で普通の幸せだったのに

泥に染まって沈んでいくこの感覚がなんだか嫌いじゃない

 

沈んでいく私を 見ているだけの君 を見ているだけの私

きっと声をかけても 指で抗っても もう届かない

 

最初から

 

そう望んだのは 私の方だ