雀のしっぽ。

ひっそり生きている

むかしのはなし

 

 

学校さぼってた馬鹿が集まってできた

‪仲良しグループがあってね‬

ホントに ホントに 仲良くてね

私は 他に居場所がなかったから 

家族みたいに大事な人たちでね

 


‪その中のひとり 女の子が病気で死んじゃってね

 


‪その子と付き合ってたやつがいてね

当たり前だけど ものすごく落ち込んでてね

 

何ヶ月も そいつ笑わなくてね
‪ずっと立ち直れないままでね‬

塞ぎこんだり いきなり怒鳴ったり 泣き出したり

ずっとそんなんでね

そのグループにいると

いつまでも死んだ子を思い出すから 

もう抜けるって言われてね

 

 

私はそいつに また 笑ってほしくてね

また一緒に遊びたくてね

 

恋愛感情とかじゃなく 純粋に大好きだったから

お兄ちゃんみたいな 人だったから

 

初めて 家のことを聞いてくれた人だったから

初めて 私の味方になってくれた人だったから

 

今度は 私が力になりたい とか

そんな くだらないこと考えてね

 

 

反吐が出るような 綺麗事を口にした。

 

 

「お前は あいつのこと そんなに好きじゃなかったもんな 本当は 死んでも なんとも思ってないんだろ」

 

って言われてね

 

 

 

グループの中で

その子とは 個人的な絡み 少ない方だったしね

 

その子 生まれつき病気持ちなのも知ってたし

結構 入退院 繰り返してたしね

 

また 入院した ってメールがきたときも

「またかよ (笑)  はやく戻ってきな(笑)」

とか 軽い 返事をして

そんな感じでね

 

死んじゃったこと聞いた時も

お葬式に行った時も

 

なんか そんなに 実感なくてね

泣きもしなくてね

 

 

「そっか 死んじゃったんだなぁ」って。

 

 

私 薄情だね。

 

ただ その付き合ってたやつじゃなくて

 

他のメンバーまで 

ことあるごとに その子の名前を出して

「あの子に 会いたいね」って軽く言うから

 

それが 私には 

「友達を失った可哀想な俺僕私」アピールにしか見えなくて

 

私は そんな風に軽く名前を出すのは

そいつの 傷を何度も抉るだけだと思って

 

 

 

だから そう言った。

 

 

 

 

 

私が 言う 「仲良し」も 「ともだち」 も

全部 ごっこ遊び みたいなものだって 言われて

 

お前 薄情だな って言われて

 

 

そうして そいつは居なくなって

そうして グループもなんとなく なくなって

 

 

薄情なのも 友達ごっこだったのも

きっとあいつが言うんだから 事実なんだけど

 

私は あの場所を

失いたくないだけだったよ

 

*

 

ただ居場所がほしかっただけで

 

私の友情って 私の愛情って

多分 偽物だ