雀のしっぽ。

ひっそり生きている

懐古む

ずっと忘れたフリをしていた

本当は1ミリも忘れてなんかいなかったんだけど

 

毎日絶望したような顔をして生きているけど

この間、崖から底に叩きつけられるような出来事があって

過去のことを思い返して

もう二度と見ないと決めていた場所へ足を伸ばした

 

「あの時ああしていれば」

「どうしてそうしなかったんだろう」

と 後悔したところで

あの日に戻れるわけじゃなくて

 

私が正しいと思って選んできた道も

私が幸せだと思って掴んできた掌も

全部不正解だったこと

何もかも終わってから気付いた

 

 

去年の今頃だったら まだ間に合ったのかな。

 

 

大抵の事は

なんとなく明日を迎えて

やりたいことをやりたいようにして

あまり難しいことを考えないで

そうしていればなんとかなる

 

間違えた問いも 見落とした希望も

また拾い直せる

 

それでもどうしようもないものもあるのよ

 

自分で壊してしまった人間関係とか

切ってしまったブレスレットとか

廃盤の動かないカメラとか

 

 

私はあの日を一生悔やむ

幸せな自分を落としてきた場所を懐古む

その場所にいる誰かを羨む

 

そんなことしたって もう遅いでしょう

知ってるよ

 

だからここに居るだけ

そっと息をするだけ

 

時折また苦しくなって

届かない場所を見上げるだけ

 

後悔しないように生きたくたって

もうやり直せることも全部終わってて

 

 

ただ 遅かったんだ