雀のしっぽ。

フィクションとノンフィクションです。

スペースデブリ

感情という物は、自分以外の誰かと時間を共有するためにあるのだと思っている。
そして自分の過ごした時間を他人と共有することで、自分の存在を確かめている。

嬉しいことを報告したり
愚痴を聞いて欲しくなったり
悲しみを埋めあったり
怒りを喚きながらぶつけたり

そうやって「私はここにいるよ」って
生まれたばかりの子供みたいに叫ぶ

生まれた時には自然に出来ていたことが
大人になるにつれて出来なくなる
新しい知識が増える度、言えない言葉が増えていく

だから
体裁や社会的地位責任に圧迫されて言えなくなってしまった感情や
特別誰かに言うほどでもないけど、なんとなく誰かに聞いて欲しい
なんてことをSNSで垂れ流す。

そんなかんじで作られる裏垢。

無限のインターネット中に一体どれだけの愚痴垢が転がっていて
その愚痴垢の中にどれだけの不平不満が苦しみが込められていて
吐くだけ吐いたその言葉は宙ぶらりんにネット空間をを彷徨って
大きな黒い塊になるのでしょう。

不毛な生産。

無限をいい事に投げ出したスペースデブリと同じく
漂った言葉は
時に誰かに刺さり
時に自分に帰ってくる

なんて無意味。

それでも感情を共有することが間違いだなんて思わないし
むしろ健全に衝突しながらでも共有されるべきなのよ。


なんてことを私は今日も愚痴垢で呟くのでした。