雀のしっぽ。

ひっそり生きている

世界の終わり 夜明け前

思うに
なにかの終わりというのは
ゆるい放物線を描いていて
ゆるゆると速度を落としながら
いつかふっといなくなることなんだろう
そういうことなんだろう
まるでオルゴールの音がそっと消えるように


そんなふうに綺麗な終わりを迎えることを
何度も願ったし そうしようとしてきた
けどそれが結局の所出来なくて
自らオルゴールの蓋を閉じてしまう前に
伝えたいことがあった


例えば
毎日増えていくトーク履歴とか
一緒に歩いた夕方の住宅街とか
イヤホンを半分こして聞いた音楽とか

そんな安い物で幸せになって
それだけで生きていけるようなお手軽な人生だった
それでも終わらせなくちゃいけなかったのは
きっと誰かのせいでも私自身のせいでもない

ただそこが私の放物線の終わりで
その弧が対象でないから
少しだけ違和感を残してしまう。

綺麗な終わりって難しい。