雀のしっぽ。

ひっそり生きている

I

ここに生まれてしまったことを幾度となく呪った

一日過ぎるごとに鎖が食い込んでいくようで

こうやってまたひとつひとつ諦めていくんだなって

切り裂いて作りかえることも出来ない弱虫

 

ひとつ灯を見つけるたび

またひとつ 道を塞がれて

今日も砂時計を裏返すだけの簡単なお仕事

 

希望を持つから絶望するんだって どこかの漫画で読んだ

生き続けることしか希望が無いなら

もう死ねってことなのか

 

何度この喉を搔き切って死んでしまおうと思ったか

でもあたしが消えたところで

ほんの少し明日が明るくなって 忌引きを誰かが喜んで

それだけだ 本当に

 

明日を生きたい愛される誰かが死んで

今日を吐き捨てる呪われたあたしが生きて

そんな世界だったな

 

いつかこの日を思い出す時に

馬鹿だなぁって笑える日が来るんだろうか

それくらいしか希望なんてないけど

それでもまだ くだらない時間を反芻しながら生きてんだ

 

偉い人は 人はみんな公平だなんて唱えて

目の前のあなたは きみを救ってあげる だなんて

そんな簡単に言ってみせるけど

それがどれだけ無謀な言葉かって あたしが一番知ってる

笑って「信じてるよ」なんて言うたびに ほんとは嘲笑ってる

 

最初から本当の物なんて何もなかったんだ

また利益だけで感情を勘定する そんな夕方

 

ごめんね 誰も悪くないんだよ

ただ 誰かを傷つけて 踏み台にして

そうすることでしか前に進む方法は知らなかった

 

それだって幸せにはなれないのだけど

それでもまだ 今度こそは なんて淡い期待に溺れてんだ

 

最初に道を間違えたのは あたしだったのかもしれない